ご挨拶



大工として、棟梁になるのは夢のまた夢です。
技だけでなく、人格や度量などあらゆる点で、
卓越しなければならない、と私は考えています。
そうでなければ、一本気な大工たちをまとめあげ、
「いい家」を築くことはできないからです。
「私も本当の棟梁になれる日がいつか来るのだろうか?」
私の父親は、20名以上の大工をしたがえる棟梁でした。
ある意味、私は父親の背中を追い掛けているのかもしれません。
父親と同じことは、おそらく私にはできないでしょう。
しかし、常に父親に追い付きたいと考えています。
そのために、時間が許す限り木を切り、削り、叩いています。





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